新型コロナウイルス感染予防の活動自粛緩和について
令和 2 年 9 月 19 日
団委員長 各位
地区委員長 各位
地区コミッショナー 各位
大阪連盟役員 各位
日本ボーイスカウト大阪連盟
理 事 長 福田 雅之
コミッショナー 川内 平
新型コロナウイルス感染予防の活動自粛緩和について(通知)
コロナ禍の続く現状の中、各団におかれましてはスカウト運動の継続、発展にご尽力いただき、大
変ありがとうございます。
現在、新型コロナウイルス感染症拡大予防を踏まえた活動につきましては、日本連盟の「スカウト
活動における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」及び同ガイドラインについての大阪連
盟方針に基づき、活動をいただいているところです。
先般、大阪連盟からは宿泊を伴う活動については大阪府の独自基準(大阪モデル)が緑色信号とな
るまで自粛いただくよう通知したところですが、その後、府内の感染者数は大幅に増加しておらず、
大阪モデルも黄色信号ではあるもののステージが 2 から 1 へ変更となった現状を踏まえ、大阪連盟方
針における活動実施の判断及び調理、宿泊を伴う活動の可否につきまして、次のとおり変更すること
と致します。併せまして、活動再開にあたっての留意点等、他の項目につきましても内容を追記しま
した。
各団、隊におかれましては、本指針に基づき、引き続きスカウトにとって有意義で魅力的な活動を
展開いただきますよう、お願い申し上げます。
記
1 活動を再開しましょう!
活動の自粛により多くの団、隊で活動が縮小、停滞してしまっていることと存じます。「新しい生
活様式」を踏まえ、新たな日常の中でスカウト、保護者にとって魅力的な活動を再開しましょう。
2 活動実施の判断
日本連盟ガイドラインでは、文部科学省「新しい生活様式」を踏まえた学校の行動基準の 3 レベ
ルに応じて活動の可否の基準を設定しています。大阪連盟では、大阪府の独自基準(大阪モデル)
に基づき、次のとおり活動実施のレベルを変更し判断を行います。
▪ 大阪モデル 緑…文部科学省学校の行動基準レベル 1 に相当
(十分な感染症対策を行ったうえで調理、宿泊を伴う活動を可とする。)
▪ 大阪モデル 黄…文部科学省学校の行動基準レベル 2 に相当
(調理、宿泊を伴う活動は感染症リスクが高いことをスカウト、保護者と認識を共にし、
団内で慎重に検討したうえで十分な感染症対策を講じることができる場合は実施可と
する。ただし、ステージ2に移行した場合は原則実施不可とする。)
▪ 大阪モデル 赤…文部科学省学校の行動基準レベル 3 に相当
(参考:「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生マニュアル Ver.4」
第 3 章第1 項)
※ 原則として上記の運用としますが、地域の実情により活動をひかえる必要がある場合は、
団の判断により活動を自粛してください。特に、宿泊を伴う活動については、地域の学校等
の状況を確認のうえ、実施の判断をしてください。
なお、調理、宿泊を伴う活動は、団、隊で十分な感染症対策を講じる体制、環境が整い
次第、順次実施できるものとします。
3 活動再開にあたっての留意点
スカウト活動は、教育活動です。各地区(地域)の学校(教育機関)の動向を注視して活動し
ましょう。
(1) 活動の再開にあたっては、スカウト、保護者の理解を得ることが何よりも大切です。団、隊
からの一方的な発信でなく、スカウト、保護者と十分なコミュニケーションをとり、活動の趣
旨や方法を理解いただいたうえで活動を再開しましょう。特に、調理や宿泊を伴う活動を実施
する際は、事前に十分な説明を行い、共通理解をするようにしてください。
(2) スカウトや保護者に不安がある場合には、活動参加を強いること無く、当初は活動時間を短
くし、徐々に長くしていくなど、段階的に活動を再開するような対策もご検討願います。宿泊
を伴う活動の実施にあたっても同様に、単独キャンプなど感染リスクの少ない活動から段階的
に開始するなどの対策もご検討ください。
4 活動内容について
日本連盟ガイドラインに沿った活動を計画、実施してください。また、次の点にもご配慮くだ
さい。
(共通項目)
(1) 「自身の感染を防ぐ」という視点と同時に、「自身から他の人に感染させない」(無自覚だが
自身が感染している可能性を考慮し、他の人にうつさないように配慮する)という視点でも対策
をとるよう、スカウトに指導してください。
(2) 屋外での活動を基本とし、室内での活動の場合は、通常よりも大きな部屋を使うなどし、密集
を避け、定期的に換気を行うようにしてください。
(3) 3 密を避け、マスクを着用し、活動前の検温、手指や使用器具(特にドアノブ・手すり・スイ
ッチ等)の消毒等の対策をお願いします。
(4) マスクを着用しての活動となることから、熱中症対策にも留意してください。
日本連盟ガイドライン 第 8 項「新しい生活様式」における熱中症予防行動のポイントを参照して
ください。
(5) 接触感染予防のため、スカウトが密に触れ合うゲーム等の実施は避けてください。セレモニー
等は 1m以上の間隔を空けて実施し、基本動作(ビーバーコール、仲良しの輪など)について
も、状況に応じて手法を変更するなど柔軟に対応してください。
(6) 極力、活動中はお互いに 1m以上の距離を保つように努力してください。しかしながら、スカ
ウト活動の中では、やむを得ず近距離となってしまうこともありますので、その際には、近距離
となる時間を極力短くする、飛沫感染、接触感染を予防するといった対策をお願いします。
(7) 学校授業でも、体育の際には、十分な呼吸ができないことのリスク回避や熱中症予防のためマ
スクの着用は必須とされていません。スカウト活動も同様に、激しい運動を行う場合や熱中症の
恐れがある場合に限り、マスクの着用は不要としますが、その際には十分な間隔(2m以上)を
確保するようにしてください。
(参考:「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生マニュアル Ver.4」第 3 章第 1 項)
(8) 食事は原則弁当とし、調理を行う場合は十分な対策を講じてください。また、おやつの配給の
際なども食器等の共有は避けてください。また、食事前後の手洗いを徹底し、会食にあたっては
向かい合って食べない、大声での会話は控えるなどの対応も必要です。
(参考:「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生マニュアル Ver.4」第 3 章第 3 項)
(9) 活動の際には出席者の体温、健康状態等と出欠者名簿、その日(隊集会の日)の状態等につい
て、チェックシート等を作成し記録を取るようにしてください。
宿泊を伴う活動については、上記の記録に加えて行事前 14 日間の継続した記録と行事終了後
14 日間、記録を保管してください。
(調理を行う場合の留意点)
(1) 活動において調理を実施する必要性を充分に考慮し、スカウトの進歩のため、教育として実施
する場合以外の調理(例えば、団内の懇親行事で炊き出しをするなど)は、実施を控えてくださ
い。
(2) 調理中もお互いに十分な距離をとるようにし、調理器具の消毒は徹底してください。
(3) 炊事当番を設ける、個別、もしくは少人数単位で調理器具を使用するなど、感染リスクを極力
抑えるように対応をしてください。
(宿泊を伴う活動の留意点)
(1) 日本連盟ガイドライン第 9 項感染リスクの高い活動に記載されている内容を順守してください。
(2) 宿泊施設を利用する場合は、当該施設の感染症対策ルールを順守し、事前にスカウト、保護者
も理解を得るようにしてください。
(3) 実施前後の健康管理は、参加者だけでなく同居家族についても行い、発熱、体調不良者の参加
は取りやめるようにしてください。
(旅行関連業における新型コロナウイルス対応ガイドラインに基づく国内修学旅行の手引き(第
3 版)第 6 項参照)
(4) 移動に際して公共交通機関を利用する場合は、極力混雑する時間帯を避け、マスクを着用のう
え会話を控えめにし、可能な限り利用者間の間隔を空けるようにしてください。また、貸し切り
バス等を利用する場合も、座席の間隔を空ける、乗車人数を減らす等の配慮をしてください。
(旅行関連業における新型コロナウイルス対応ガイドラインに基づく国内修学旅行の手引き(第
3 版)第 9 項参照)
(5) 手洗いや消毒の頻度を計画的に増やし、食事、入浴、就寝、激しい運動や熱中症の恐れがある
場合を除き、マスクを着用するようにしてください。
(旅行関連業における新型コロナウイルス対応ガイドラインに基づく国内修学旅行の手引き(第
3 版)第 4 項参照)
(6) テント泊の場合、テントに入る人数を減らす、網戸にして換気を行うなど感染リスクを極力抑
えるように対応をしてください。
(7) 令和3年3月 31 日までの間に宿泊を伴う活動を実施する場合は、実施状況把握のため地区
コミッショナーへ実施2週間前までに宿泊実施の連絡をするようにしてください。
5 活動中に感染者等が発生した場合の対応について
(1) スカウト・指導者の感染が判明した場合には、医療機関から本人(や保護者)に診断結果が
伝えられるとともに、医療機関から保健所に届け出がされます。
(2) 感染者本人への行動履歴等のヒアリングは、保健所が行うことになります。保健所による感
染者の行動履歴や濃厚接触者の特定等のための調査には協力してください。
(3) 感染が判明したスカウト・指導者や感染者の濃厚接触者に特定されたスカウト・指導者は直
ちに活動を中止してください。
(4) スカウト・指導者の感染が判明した場合には、保健所と連携して、当該感染者が活動した範
囲の物品を消毒して、更なる感染拡大を防止することに努めてください。
(5) スカウト活動中にスカウト・指導者に発熱等の風邪症状が発生した場合には、当該スカウト・
指導者を安全に帰宅させ、症状がなくなるまで自宅で休養するように指導してください。
6 感染拡大防止以外の新型コロナウイルス感染症に関する対策について
昨今の報道で、新型コロナウイルス感染者等に対する風評被害、誹謗中傷が社会問題となってきて
います。
また、大阪連盟におきましても、現状で活動を実施していることに対して、加盟員以外の一部の方
から否定的なご意見をいただくことがあります。
スカウトが安心して活動できるよう、セーフ・フロム・ハームを順守いただくと共に、感染者等に
対する誹謗中傷等を行わないよう、スカウトにもご指導いただきますようお願いいたします。
以上
Scouting Never Stops